全館冷暖房の長期優良住宅
【外観】
流行りのシンプルモダンの外観で、施主様とお話して「高耐久」を重要視した住宅です。外壁は水捌けも良い縦スパンサイディングを採用しています。今回の住宅のコンセプトは「高耐久」「高メンテナンス性」「超断熱」の3点になります。
【外観（南側）】
ほぼ、真南になる庭側は日射取得を最大限に考えて大きく窓を取りつつ、夏場の日射遮蔽を考え大きな庇を取り付けました。日射を入らないように夏場は庇の効果が最大限に活かせる様に計算し、おかげで竣工後の11月の比較的に寒い時期でも屋内は、斜めからの日射だけで十二分に温かいです。
【外観（西側）】
南面以外の窓は極力少なく、小さくしています。特に西側は空き地で西日が入りやすい立地になっていますので、部屋の閉塞感を最小限になる大きさと配置を考えて設置しています。
【LDK】
3代目の設計理念として「人が集まる場所が明るい家」を重視しています。特に今回は住宅地ということも有り、日光の取得は綿密に計算を行いました。隣家からの窓を極力重ならないように考えたおかげでプライバシーも確保されています。
【キッチン側から】
家事動線を考え、キッチンを家の中心に配しています。キッチンからはリビングを見つつ、洗濯や清掃等の道具がある収納へすぐアクセス出来る配置になっています。極力１階はドアなどの間仕切りを減らして家族の気配を常に感じることが出来るようにしています。
【ダイニングキッチン】
キッチンからの写真です。リビングや和室を見渡せて家族の気配を感じることが出来ます。リビングから入る暖かな日差しでキッチンも明るく閉塞感を感じさせません。
家事動線を考え、キッチンから洗濯・清掃用具がある収納まで直ぐに移動できるようになっています。
【玄関・クローク】
玄関は断熱性の高いYKK社の「D50」を採用。スマートロックやリビングで解錠と施錠ができる便利な玄関ドアです。
玄関クロークは利便性が高い可動式で開放タイプの収納と使いやすい下駄箱タイプの収納を設置しました。
開放タイプは下足の他、ハンガーラック等の別の機能をもたせることが出来て非常に便利です。生活に合わせて稼働や棚板の追加をすることが出来て非常に便利です。
玄関ニッチは端材を利用してお客様にサービスで作成しました。内部のアクセントカラーがいい味出してます。
リビングから中二階への階段になります。中二階はサンルームとして共働きのご夫婦に嬉しい屋内干しスペースとして提案。無垢材のL字カウンターは大工造作です。支えを無くしてスッキリになる様に作りました。パソコンやお子さんが大きくなった時に使う学習スペースにもなり、多様に使えて空間を無駄無く使います。
中二階は普通の二階建ての高さを分割しているので、中二階と二階の天井は同じ高さになっています。床下収納空間が比較的低コストで作れるので、小さめの住宅や物が多いご家庭には非常に有効です。
【二階ホール】
二階ホールは各部屋のアクセスと小さめの洗面化粧台を設置。お化粧等や二階の清掃等の時に非常に便利です。至ってシンプルな間取りですが、全館空調の要である冷房用エアコンまで開放されています。
【二階洗面台】
洗面台は小型のシンプルなタイプを選択。ミラーは収納式ミラーで就寝前の身支度や夜中のトイレなどにあると便利です。
【寝室】
西日対策で西側は窓を極力少なくする事を意識したので、朝日を避ける意味もあり西側をすべて寝室にしました。
天井と同じ高さに設置したことにより、窓高が小さい窓ですがこの１つでも十分に部屋全体を優しく照らします。
【WICL】
寝室と併設されているWICL（ウォークインクローゼット）です。閉鎖空間で暗くになりがちなWICLを寝室との壁の天井を開放することによって、光も空気も回る様に設計しました。WICL内はシンプルにハンガーパイプを中心にお客様の好きなようにカスタム出来ます。
【寝室～書斎】
寝室にご夫婦の書斎を作成しました。1帖半程度の小さなスペースですが読書や奥様の在宅ワーク等に使え、ご夫婦の特別なプライベートスペースの一つです。
南面に細長い窓を設置したことで日射取得とプライバシーの確保をしています。
【書斎より】
寝室と連なっていて閉塞感も有りません。建物の一番角になっているので比較的静かなスペースとして重宝しています。
【脱衣室】
脱衣室は大きめの4帖でタオルや寝間着、ストック品などを置ける様に大き目の稼働棚を設置。ここでも下着や陰干し等のデリケートな衣類を干す為にも屋内物干しを設置です。
【一階ホール周りの収納・棚】
玄関からリビングに入った時に、買い置き品をすぐに収納出来る様に収納関係はホールにまとめてます。
棚には写真や小物を設置するスペースになり、他にも壁の一部は磁石がくっつく壁になっていてメモやカレンダー、写真など簡単に貼り付けられて便利です。
【ロフト兼空調室】
二階ホールからのロフトは収納と全館空調を目的としたスペースになっています。
大きな物置として使えるロフトは家の一番高い所にあります。
「冷気は高い所から低い所へ落ちる」事を利用して冷房をメインとした14帖用のエアコンを設置しました。ロフトで冷やされた空気が階段や壁に内蔵のファンに送られて各部屋に空気が循環する仕組みです。
当然、気密が0.5以下の高気密住宅でかつ、ダブル断熱仕様の高い性能だから出来るやり方です。全館冷房に関してはまだ試行錯誤されている設計事務所やHMがありますが弊社はこのやり方で成功を確認しています。
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