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2024年01月25日

耐震等級で地震に強い家を

 

昨年より3棟同時施工させていただいており、内1棟は先日引き渡しを行いました。

進行中の2棟は長期優良住宅でかつ、耐震等級3と省令準耐火構造の認定を受けています。
弊社は3年前の構造計算ソフトの導入からすべての新築物件は許容応力度計算を行っており、認定を受けない場合でも「耐震等級3」以上になるように梁桁・壁・基礎の構造を計算と補強をしています。

稀に「耐震等級1でも熊本地震でも大丈夫だった」等の投稿がSNSで見受けられますが、耐震等級1が問題ではなくて「耐震等級1は命を守るに最低限必要な構造」であり、補修や修理などで多額な費用が掛かるか、本来の性能を発揮できなくなる可能性が高いです。

それより怖いのは行政で建築確認申請を提出する際には耐震力の計算は恐らく見ていません。
行政の方はあくまで書類上の不備や法的な制限などをチェックするのであって、建物の耐震力に関しては専門家の人は少ないと思います。

極論ですが100年前の作りでも建築許可がでます。当然ですがその建物は耐震等級1の力は持っていませんが、建てたものの責任の元で住宅は建てられます。
これがどんなに恐ろしくて無責任なのか理解できると思います。

「耐震等級1でも大丈夫だった」というSNSの投稿はたまたま、HM等の規格住宅で最低限の耐震力を担保していた、または壁量や間取りのバランスで大丈夫だっただけで、調べれば耐震等級1以下の住宅や等級2以上の住宅が混在しているかと思います。
車の燃費の様に、数値や計算による「見える証明」で家を見ていただくことが普通になればと思います。